夫よ
夫は良いやつだ
ポジティブだし、私の取説もってんの?ってぐらいなんちゅの扱いがうまい。
なんちゅのメンヘラ治療士である。
夫は「自己肯定感の高さが俺の良いところ」と言う。
まさにその通りで、何があっても揺らがない。私が例え嫌味なことを言ったとしても「指摘」として受け止めその他の感情面は私の感情を害さないようにするが自分は揺るがない。
ナルシズムとは違う。決定的に違う。
何をしても、何を言われても結界でも張られてるのか。はたまた最新の耐震構造でできているのか。とにかく他者の影響を受けない。絶対要塞なのだ。
対してなんちゅはトタン屋根が辛うじてのったあばら小屋。
そう、オオカミが爪で小突けば、いとも簡単に崩れる豚小屋である。
まあこれは良い。
我々夫婦の精神的な方向性の違い(解散しそう)についてはまたの機会に語るとしよう。
今回は辱めについてだ。
夫は何にも動じないが、一つだけ照れることがある。
それは「おそろいのものを身につける」だ。
我々のおそろい歴は長い。
要は夫の恥じらいの様子を見るために、何かしらでおねだりしているわけである。
まったくもって嫌な性癖だ。
ロッキンジャパンで買ったTシャツを皮切りに沖縄でもおそろいのものを。
韓国ではウェディングフォトを撮ることを口実に色違いのボーダーTシャツとお揃いのコンバースの靴。
現在はプーマの色違いのスニーカー。
子供を抱っこしながらスッと履けるしデザインもお気に入り。
今度は娘との家族写真を口実に作ってやりました。
リンクコーデ。
夫の胸ポケット、私のギャザースカート、娘のリボンとブルマを同じ生地で。
記念だから〜、と言って色々言い訳してやってやりました。
夫は「なんちゅがおそろいとか好きだもんなあ…」と言いながらなんだかんだ着てくれてる。
しかし靴は実家で同じ靴が並ぶと恥ずかしいらしい。
あの何にも影響されない夫が、だ。
ここで私はニヤっとする。
もう靴底が痛んできたし…次は何をお揃いにしようかしらん?